秋山善吉工務店の本の感想!本当の愛情や強さとは?

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私がおすすめする本は、中山七里さんが書かれた『秋山善吉工務店』です。

中山七里さんは、2009年に『さよならドビュッシー』で第8回このミステリーがすごい!大賞を受賞されており、多くのシリーズものを手掛けられており、様々な題材で小説を書かれています。

この『秋山善吉工務店』では、昭和の頑固職人をモチーフに人生を歩んで行く上での道しるべのような作品になっていると思います。

目次

秋山善吉工務店のあらすじ

勤めていた会社を辞め自宅で仕事をしていた史親の書斎から出火し、家は全焼。史親は逃げ遅れ、命を落としてしまいます。残された母・景子、小学生の太一、中学生の雅彦は、史親の実家である秋山善吉工務店で暮らすことになります。

史親の父親である善吉は、大工の棟梁で頑固職人を絵にかいたような人物で、見た目から気難しさが漂っています。

新しい生活が始まった太一は、学校でイジメに遭います。痣だらけで帰宅した太一に善吉は、「イジメている奴は弱い人間だからだ。強くなって弱い者を護れ」といいます。太一はその言葉通り、自分をイジメていた生徒が上級生にイジメられているところを助けます。

同じころ、雅彦もまた、以前通っていた中学の先輩から怪しいバイトを持ち掛けられ、犯罪に手を染めようとしています。善吉は、雅彦を連れ元締めのところへ押し掛けて行き、事を収めます。

景子は勤務先の販売店でクレーマーに脅され、退職を余儀なくされます。善吉の妻である春江が策を講じ、景子を救います。そんなトラブル続きの新しい生活がスタートした秋山家は、火災の原因を放火と疑っている刑事に付きまとわれますが、そこでも善吉は命を張って家族を守ります。

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秋山善吉工務店から学んだ本当の強さの意味とは?

現代社会では、パワハラやモラハラという言葉が独り歩きし、注意することなどが難しくなっています。

いいのか悪いのか、自分は自分、他人は他人という風潮が蔓延しており、自由という言葉をはき違えている部分も多分にあると思います。自分さえ良ければいいという現代で、それを諭すはずの大人が大人になれていないのではないかと感じました。

この昭和の頑固職人・善吉の行いを読み進めていくうちに、本当に強い人は心が大きく芯から優しいのだという事を学びました。

秋山善吉工務店から学んだ人の弱さと愛情とは?

善吉の行いから、私は大人になれていなかったと反省しました。これまで私は、何か壁にぶつかると一目散に逃げることだけを考えてきました。それは自分が弱いからだと思っていましたが、この本を読んで大きな間違いだと感じました。

自分の行動に責任を持つという事が出来ていなかっただけでした。これからは、間違ったこと、失敗したことは素直に認め、誠意を持って対応すること。

また善吉の言った「イジメている奴は弱い人間だからだ。強くなって弱い者を護れ」という言葉を心に秘め、周囲の人たちにもただ厳しくするだけではなく、愛情を持った厳しさで接していきたいと思います。

秋山善吉工務店の感想

 昭和生まれの私は、幼い頃、善吉のように見るからに気難しそうなおじいさんが近所にはたくさんいました。子供のころは「怖い」としか感じなかったのですが、この本を読んで何とも懐かしく、心が暖かくなるような感じがしました。

あの頃は、大人たちが自分の子どもや孫だけでなく近所の子どもたち全員を優しく、時には厳しく見守ってくれていたのだと思います。今では、各家庭が孤立化し、よその子を叱るというようなことはありません。

時代が変わったのでしょうが、脅威の感染症が収まる気配のない時期だからこそ、地域で団結し乗り越えていけないものかなと思いました。

秋山善吉の最後の場面について

物語の内容は、心が暖まるエピソードがふんだんに盛り込まれ、目頭が熱くなることもあり、とても良い作品だったと思います。

でも、残念な部分を一つだけあげるとすると、それは物語の終盤に、善吉が不慮の事故に遭って命を落としてしまうところです。

搬送された病院で、家族一人一人に声を掛けていくのですが、私としては、善吉には100歳でも200歳でも長く生きて、太一や雅彦が成人するまで彼らの行く末を見届けてほしかったなあと思います。

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