大谷選手がダイヤモンドバックス戦でなんと2回も連続でボークを取られると言う珍事が発生しています。大谷翔平選手にしてみるとかなり珍しい出来事でしたので、ニュースなどでも話題になりました。
SNS などでもかなり話題となっており、実際、これはボークではないんじゃないかというコメントも多数寄せられています。
プロ野球解説者の意見にしても色々分かれていますが、かなり微妙な判定であったことは確かです。野球のボークについて、もう一度、調べてみました。
大谷翔平選手の2回のボーク判定についても検討してみましたので参考にしてみてください。やっぱり、どうみても厳しい判定ですよね〜!
ボーク(野球)とは?
英語では、「Balk」です。
アマチュア野球規則委員会の資料を基に解説します。
ボークのルールの目的は、ピッチャーがランナーを意図的に騙そうとするのを防ぐために設定されています。
もう少しくだけて言うと、ピッチャーがランナーに牽制球を送ってアウトにする場合がありますが、その際にバッターに投げようとして実はランナーの方向に投げると言うトリックモーションを規制するためのものです。
ある一定のルールを設定しておかないと、ランナーやバッターが完全に不利になってしまいますのでこのようにボークというルールが設定されています。
ボークの判定基準(具体的な例)
投球動作の中断
キャッチャーのサインを見ながらストレッチを開始しても途中でやめる場合はボークとみなされます。ワインドアップポジションとセットアップポジションの区別がなく、さらに投手板に触れてサインを見ているピッチャーが、手を動かして顔の汗を拭くなどの動作をしても、投球動作やストレッチを中断したものとみなされボークが取られてしまいます。
反動をつけた場合
ピッチャーが軸足の膝を折った後に反動をつけてから塁に送球するのはボークとみなされます。
体の向き
ランナーを牽制しようとしてるいと反対方向に肩を動かして投球動作に入ったように見せかけて再び塁へ送球するのはボークとみなされます。
動作を止める場合
ピッチャーが自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に投球するのはボークとみなされます。
途中で動作を変える場合
ピッチャーが自由な足を振って投手板の後ろの縁のところの線を越えた後に一塁または三塁へ送球するのもボークとみなされます。
足の向き
投手板に触れているピッチャーが、塁へ牽制する前に足を直接その方向に踏み出さない場合はボークになります。要するに牽制する際には必ず牽制する方向に足を向ける必要があるということになります。また、ピッチャーが自由な方の足のつま先を塁に向けていても踵(かかと)がほとんど地面から離れないで足を回転させて塁へ送球した場合もボークとなります。
セットポジションからの投球
ピッチャーがセットポジションから投球する際に完全に動作を停止しないで投球した場合はボークと取られます。具体的には例えば両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下ろしたんですが、そのまま動作を停止しないで投球した場合などが当たります。
今回の大谷選手が取られたボークがおそらくこれに当たると考えられます。
なぜ、ボークのルールができたのか?
最初の方にも書きましたが、塁に出たランナーやバッターに不利益が生じないようにするためにあります。それだけピッチャーの行動には影響力があります。
もしボークというルールがないとすれば、ピッチャーはフェイントのやり放題になり、バッターに投げるのか塁に出ているランナーを牽制するためのものか全く判別がつきにくいような状態になってしまいます。
メジャーリーグのピッチャーのボールは時速160km にも達するものもありますので、バッターもかなりの集中力を持ってバッターボックスに立っています。そんな中で、ピッチャーのフェイントが際限なく許されると公正なプレー自体が出来なくなってしまいます。
ボークのペナルティ
ランナーが出塁している場合
ランナーが塁に出塁している場合、もしピッチャーがボークを行うと出塁している塁上のランナーに対して安全進塁権が一つ与えられます。簡単に言うと塁を一つ進めることができるということになります。ですので1塁にその走者がいる場合は2塁へ、2塁にその走者がいる場合は3塁へ、3塁にその走者がいる場合はホームへ自動的に塁を進めることができます。
ランナーが出塁していない場合
ランナーが塁に出塁していない場合にボークが取られた場合、その一球はストライクであってもボールとして処理されます。ただし、もしその投球を打者が打った場合、その打者が打ってアウトになっても、そのアウトは取り消されます。もしヒットになった場合は、そのままゲームを進行することになります。
大谷翔平が連続2回のボークと理由
1回目のボークの理由
大谷翔平、2度ボークを取られる。
— kouji (@kouji2525) June 12, 2021
大谷もそうだけど監督も納得出来ない様子。
これじゃ投げられないよ💦 pic.twitter.com/wpZ1a6FmSa
これは本当に微妙です。
もう一つ映像がありますので・・
大谷翔平選手
— 前原一成 (@ningentekiseicy) June 12, 2021
これはボークなのか?
外していないという判定なら
外しているが。 pic.twitter.com/oeXND77QHZ
きちっと足の向き投げる方向に変えているように見えるんですが、もしかすると踵が浮いていることが影響したのかもしれません!
2回目のボークの理由
大谷ボークと振り逃げで2失点… #MLB #Angels #大谷翔平 pic.twitter.com/TmHsTbeM63
— アフロ (@aflomax) June 12, 2021
これは大谷選手の投球自体に問題があったと判定されたケースです。
一個目のボークの後で、大谷選手が審判の裁定に際して「なぜ!」というアピールを大々的にしてしまったことも、審判に目をつけられる理由になったとコメントしている解説者の方もいらっしゃいます。余計、厳しくなった状態で、ちょっとしたモーションの静止ができていないとの理由で、このボークが取られたもののようです!
全世界の皆さんへ
— 大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) June 12, 2021
これのどこが、ボークなんでしょうか?!
納得する答えを教えてください。
pic.twitter.com/OWZbU0ax9s#shoheiohtani #大谷翔平#Angels #Ohtani #大谷
大谷翔平選手クラスになると、やっぱりこういう事ってあるんですね。厳しすぎるような気もします!!