学歴ロンダリングという言葉を知っていますか?あまり良い意味には使われませんが、これって日本だけの表現のようです。英語ではもちろん、こんな使い方はしません。和製英語です^^;
芸能人にも多いと言われる学歴ロンダリングについて、そのメリット、デメリットを中心に解説しています。
また、ロンダリングという言葉についても調べていますので参考にしてください!
学歴ロンダリングとは?
ロンダリングとは?
学歴ロンダリングの前に、ロンダリングについて、その意味をみてみましょう!
ロンダリングは、英語ではLaunderingと書きます。
Launderingというのは、launder(洗濯する、洗浄する)の現在分詞です。
よく知られた言葉としては、マネーロンダリング(資金洗浄)があります。
文字通り、お金を洗う・・すなわち汚れたお金(悪い使われ方をしたお金)の汚れを落とすために、他人の名義の銀行口座などを使って行われます。
ですので、ロンダリングという言葉は、あまり良い言葉としては使われません。
もちろん、今回の学歴ロンダリングという言葉もそうです。
学歴ロンダリングについて
簡単に言うと、自分の出身大学よりも高学歴の大学(大学院など)へ進学(編入)すると学歴ロンダリングだと言われることがあります。
最終学歴が、高学歴の大学になるため「院だけ東大」などと揶揄されることも日本ではあります。
東京大学(大学院)の現状は?
令和元年の東京大学大学院の志願者数および入学者数が公開されてありますが、例えば人文社会系でみると、東京大学からの志願者数が116名なのに対して、他大学からの志願者数は、その約3倍弱の313名です。合格者数は、東京大学からが68名、他大学からが51名となっています。
東京大学(大学院)総合文化に関しては、合格者は東京大学からが66名、他大学からが144名となっており、他大学からの入学者が多くなっており完全に逆転している状況です。
他の東京大学大学院の研究科をみると、研究科によってその割合は大きく異なります。
この数字を見る限りでは、やはり学歴ロンダリングと言われる状況が存在するのは有り得ることかもしれません^^;
学歴ロンダリングのメリット
最終学歴が高学歴となりますので、その分のメリットが生じます。
具体的には、就職の際の書類審査で強さを発揮しそうですね。
企業の人事や就職担当者からは、向上心のある学生だというようにプラスにとらえられます!
入学試験を受けてから直接入学するよりも、はるかに難易度が低いと考えらます。
東京大学に入学試験を受けて合格するよりも、大学院の試験を他大学から受けて入るほうが入りやすいです。そのことは、前述した東京大学(大学院)の現状からも言えそうですね。
今まで所属していた大学では得られない高度で専門的な知識や技術を得ることができるメリットがあります。本当に学びたい意欲がある方にとっては、学歴ロンダリングという言葉自体、全く関係ない事柄だと思います。
自分が尊敬する先生の元で存分に研究ができるため、それを望む人にとっては、かなりのメリットだと言えます。
学歴ロンダリングのデメリット
最近、このデメリットがニュースになっています。
メリットがある一方で、そのメリットをヨシとしない社会的な環境があります。これは、もしかすると日本だけかもしれませんが〜!
学歴ロンダリングで、有名な大学の大学院に入った場合、元々その大学に入学して努力していた学生からは、ズルいと思われることもあるようです。
思われるだけならまだしも、それがあからさまな言動となって学歴ロンダリングした人に降りかかることもあるようです^^;。いわゆる人間関係での苦労です。
ほんとにやる気と能力のある人でないと、研究や論文作成に苦労します。一般の学生と比べると初めて環境に慣れることと、その大学で積み上げた実績がないため、一からのスタートを余儀なくされるからです。
学歴ロンダリングは、日本だけ?
学歴ロンダリングという言葉は、いわゆる和製英語です!
ちなみに学歴のことは、英語では
educational background(学歴、最終学歴)と言います。
学歴ロンダリングは、英語に訳すことができない和製英語です^^;
海外では?
海外(アメリカ)では、どうかと言うと、普通に大学院をセレクトしてレベルアップを図ることが行われています〜!
日本なら学歴ロンダリングと言われるようなことが当たり前のように実施されていますので、日本で言う学歴ロンダリングの意味を持つ言葉が存在しないんだと思います。
どちらにしても、共通して言えることは学歴よりも個人の実際の能力を判断する考え方が重要だと思います。
元々は、ネットスラングから発展したと言われる学歴ロンダリングを調べてみましたが、深堀すると、色んな社会の仕組みが見えてきますね。