介護基礎学の本の感想!認知症や高齢者ケアの実践ノウハウ!

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医歯薬出版から出版されている竹内孝仁先生(医師)が書かれた「介護基礎学」についての感想を書いています。

現在「介護基礎学」は、新版「介護基礎学」高齢者自立支援の理論と実践というタイトルでリニューアルしたものが出版されています。

元々は、介護者向けに書かれた本ですが、その中身は認知症の高齢者に関わる全てのスタッフに知って欲しい実践的な内容となっている素晴らしい本です。

目次

介護基礎学の内容について

初版は、1998年に出版されています。その当時は、まだ認知症という言葉ありませんでした。

認知症という言葉ではなく、「痴呆」という言葉が使われていた時代の本です。

ただし、その内容に関しては、医師である竹内孝仁先生が独特の切り口で認知症の方に対するアプローチを解き明かして下さっています。

認知症については、その原因が色々と分かってきていますが、通常は◯◯性認知症と言った分類が多いです。

例えば、脳血管性認知症と言った具合です。

竹内孝仁による認知症の分類

自らの母親を介護した経験なども含めて、認知症に関する独特の分類をされています。

それまで、疾患で分類していた認知症の方の異常行動などの原因を「精神障害」、「精神疾患」として正しく捉えることの意味も解説されています。

疾患で分けるのではなく、症状で分けると言った方がいいと思います。

そのカテゴリーは、以下の通りです。

①葛藤型

典型的な行動は、「粗暴」です。ちょっとした介護者の言動がきっかけで生じます。

②遊離型

「心ここにあらず」といった症状で、現実から自分の身をひいたような状態となられています。

食べ物を口に入れても、食べようとしないようなこともあります。

③回帰型

過去の自分にとっての古き良き時代に戻ってしまう状態です。過去の仕事などの動作が、自然と繰り返されていまいます。

詳細は、本を熟読してほしいところですが、竹内孝仁先生が書かれているこの本「介護基礎学」には、単なる認知症の分類に終わるのではなく、その原因となったことの評価方法や具体的な対処方法が分かりやすく書かれています。

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廃用症候群について

専門的には、かなり広範囲になりますが、「介護基礎学」ではシンプルに精神機能の低下、「心肺機能の低下」、「運動機能の低下」に絞ってまとめあります。

座ることの意味

廃用症候群の引き続きとして、座ることへの医学的な意味についても分かりやすく解説されています。

座ることのリスクや、座位へのすすめ方についてもポイントが書かれてあります。

おむつと失禁の関係(おむつ性失禁)

おむつ性失禁についても解説されています。

おむつは必用なこともありますが、どのような使い方をすれば自立へ繋げられるのかについても、介護現場の状況を踏まえてのアドバイスがなされています。もちろん医学的な立場からも含めてです。

尿意や便意を回復させる方法についても書かれてあります。

高齢者の身体的な特徴・医学的な知識

介護者にとって必要な高齢者の身体的な特徴、医学的な知識について分かりやすく解説されてあります。

身体変化で特に気をつけることを解説されています。

脱水症について

生理学の観点からも、高齢者の脱水症についての考えたか、見極め方を書かれてあります。

例えば、脇の下の皮膚を触って見た場合、サラッとしていたら脱水のリスクがある・・などです。

誰に読んでもらいたい本か?

この本を読んで感じたのは、最初にも書きましたが、高齢者や認知症に関係するスタッフ全員に読んで欲しい本です。

大声を出されたり、ある意味攻撃的な言動を繰り返される認知症の方に対する見方が大きく変わると思います。

どうにもならないと諦めるのではなく、この本にかかれてある内容を理解すれば、認知症の方の異常動作に対する対処の糸口が見えてくると思います。

本人や家族にとっての「平穏無事な人間的な生活」を取り戻すための「具体的なアプローチ」が書かれてある素晴らしい本だと思います。

医療関係者だけではなく、認知症の家族がいらっしゃる方にも読んで欲しい本です。

著者の竹内孝仁先生について

パワーリハビリテーション学会の会長と言った方が早いかもしれまんせん。

1996年日本医科大学を卒業され、1969年から東京医科歯科大学整形外科に勤務。1978年には東京医科歯科大学の整形外科講師となられ、1991年日本医科大学の教授となられています。1973年からは特別養護老人ホームや在宅高齢者のケアに関わる仕事をされており、認知症高齢者の方を多数治療されています。

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