11月1日はただの平凡な日ではありません。様々な記念日やイベントがこの日に集まり、その背後には面白い雑学や歴史が隠されています。国内外で様々な記念日が設定されている他、語呂合わせを使ったユニークな雑学も存在します。本記事では、11月1日にちなんでどのような記念日が存在するのか、またその中で特に注目すべきイベントや雑学について詳しく調査していきます。
11月1日は何の日(日本国内の記念日やイベント)
犬の日
犬の日とは、日本の一般社団法人ペットフード協会が1987年に制定した犬の記念日です。犬の鳴き声「ワン(1)ワン(1)ワン(1)」の語呂合わせから、11月1日と決められました。
この日は、犬に関する知識を深めたり、犬をかわいがったりする日とされています。
犬の日には、全国各地で犬のイベントやキャンペーンが開催されたり、SNSでも犬の日を祝う投稿で盛り上がったりします。
ちなみに、アメリカでは8月26日が「National Dog Day」として犬の日となっています。
灯台記念日
1868年の11月1日、日本で初めてとなる西洋風の灯台「観音埼灯台」の建設がスタートしました。これを記念して、海上保安庁は1949年に灯台記念日を制定しました。この特別な日には、全国の灯台や海上保安庁の関連施設が一般に開放され、灯台に関連する展示やイベントが開催されることもあります。
灯台は船の安全な航行を支える重要な役割を果たしています。近年では、地元自治体がこれを観光の目玉として利用しようとする動きが加速しており、海上保安庁もその取り組みを積極的に後押ししています。
自衛隊記念日
自衛隊記念日とは、日本の防衛庁(現・防衛省)が定めた記念日で、毎年11月1日に行われます。この日は、防衛庁と自衛隊が発足した日である1954年(昭和29年)7月1日にちなんで作られていますが、7月1日は台風などの災害が多いため11月1日に記念日の日付を変更して、1966年(昭和41年)に制定されました。
自衛隊記念日には、自衛隊の活動や装備を紹介するイベントや式典が開催されたり、自衛隊音楽祭などが行われたりします。また、陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊の持ち回りで観閲式が実施されます。陸上自衛隊担当年度は中央観閲式と呼ばれ、埼玉県の朝霞訓練場で行われます。海上自衛隊担当年度は自衛隊観艦式と呼ばれ、相模湾で行われます。航空自衛隊担当年度は航空観閲式と呼ばれ、茨城県の百里基地で行われます。
キティちゃんの誕生日
ハローキティ、通称キティちゃんのお誕生日は、1974年の11月1日です。この日は、サンリオが「優しい女の子のアイドル」としてキティちゃんを初めて世に送り出した記念すべき日ともなっています。
キティちゃんのお誕生日を祝って、世界中でさまざまなイベントやお祝いが行われます。
例えば、キティちゃんのバースデーパーティが各地で催され、SNSでもキティちゃんのお誕生日をお祝いする投稿で賑わいます。また、サンリオピューロランドでは、キティちゃん本人と一緒にお祝いができる特別なイベントやショーが開催されるほか、限定のグッズやスイーツが販売されることもあります。
ウェザーリポーターの日
ウェザーニュースが展開する市民参加型の気象情報サービス「ウェザーリポーター」がスタートした2005年の11月1日を記念して、同社が設けたのがウェザーリポーターの日です。
ウェザーリポーターとは、一般の人々が自分のいる場所の天気状況を写真や動画で報告し、それを気象予報のデータとして利用する画期的なシステムです。報告にはポイント(ThanksPoint)が加算され、ポイントが一定数たまるとオリジナルグッズなどがもらえる仕組みになっています。
この記念日は、空の様子を読み解く「ソラヨミ」を楽しんだり、実際にウェザーレポートに投稿してみたりする絶好の機会となっています。
古典の日
日本では毎年11月1日を「古典の日」として祝います。これは、日本が誇る古典文学の代表作「源氏物語」が初めて記述された日を記念しています。この記念日は、源氏物語千年紀委員会によって2008年に提唱され、その後、2012年に「古典の日に関する法律」が施行されて正式な記念日となりました。
この日は、文学、音楽、美術、演劇、伝統芸能、演芸、生活文化など、日本の豊かな文化遺産を讃え、古典文化の素晴らしさを再認識するための催し物が全国各地で行われます。また、古典の朗読コンテストや古典の日文化基金賞など、さまざまなイベントが開催され、古典文化の魅力を広める機会となっています。
年賀状を考える日
「年賀状を考える日」は、年賀状の重要性を再認識し、その伝統を未来に継承することを目指して、フォトカルチャー倶楽部の年賀状普及協議会が設けた日です。11月1日になったのは、この日に年賀状が発売される日となっているからです。
年賀状は、一年間の感謝の気持ちと共に、新しい年の挨拶を伝えるための大切な手段です。その歴史は平安時代にさかのぼるほど古く、近年ではデジタルな挨拶が主流になりつつあるものの、手書きや手作りの年賀状には心のこもった温かさを伝える良さがあります。
年賀状を考える日は、年賀状の価値や意義、そしてその歴史や文化を再び見直し、大切にする機会となります。
計量記念日
「計量の日」は、1993年11月1日に施行された現行の計量法を記念して、経済産業省が設けたものです。
この日の目的は、国民に計量制度の重要性を理解してもらい、正確な計量の大切さを自覚してもらうことにあります。
計量制度は経済や社会活動において欠かせないものであり、国民生活のあらゆる分野で基盤となるものです。計量の基準を設け、正確な計量を保つことは、日々の生活を守るとともに、経済発展や文化向上にとても役に立っています。
「計量の日」には、計量器の展示や計量をテーマにしたゲーム、シンポジウムなどのイベントが全国で開催されます。
カーペットの日
「カーペットの日」は、住江織物株式会社が1956年11月1日に昭和天皇と皇后の視察を受けたことを記念して、日本カーペット工業組合によって設立されました。この記念日は、カーペットの豊かな歴史と文化を広め、その美しさや効果を人々に紹介することにあります。カーペットはインテリアや生活の快適さに不可欠な要素ですが、近年ではフローリングや畳の需要が高まり、カーペットの人気はやや衰えています。それでもカーペットには省エネルギーや防音効果、衝撃吸収などの利点があります。
「カーペットの日」には全国でさまざまなイベントやキャンペーンが行われ、カーペットの魅力をより多くの人々に知ってもらう機会となっています。カーペットの展示販売、教室やコンテストなどが開催されます。
11月1日は何の日(世界での記念日やイベント)
アメリカ「ナショナルビーガンデー(National Vegan Day)」
アメリカでは、毎年11月1日に「ナショナルビーガンデー」が開催され、動物性の食品や製品を避け、植物性のみを利用するヴィーガンの生活様式や思想を広め、ヴィーガンに転向した人々の経験や成功を祝う日となっています。
「ナショナルビーガンデー」は、イギリスのヴィーガン協会が1994年に設立されてから50年を記念して始めた「世界ヴィーガンデー」に起源を持ち、11月1日がその記念日と定められています。また、アメリカでは11月を「ヴィーガン月間」と定め、全国各地でヴィーガンフードの試食会、料理教室、映画の上映会、講演会などのイベントが開催されます。
さらに、SNSではヴィーガンデーを祝う投稿が多く寄せられ、人々がヴィーガンのライフスタイルや価値観を共有し合います。これらの活動を通じて、動物愛護や環境保護、健康を意識した生活を促進することが目的とされています。
All Saints’ Day(諸聖人の日)
諸聖人の日(All Saints’ Day)は毎年11月1日に神に召された聖人や殉教者を讃えるキリスト教の祝日で、カトリック教会では聖務日とされ、ミサ参加が義務付けられています。
この日の前夜はハロウィーンとして知られていますね。
起源は4世紀に遡り、当初は復活祭やペンテコステの近くで祝われていましたが、9世紀に11月1日に固定されました。西方教会では11月1日、東方教会では五旬節後の最初の主日に祝われることが多いです。世界各地で独自の行事や儀式が行われ、地域によって異なる風習が存在します。
11月1日の語呂合わせの雑学(イベントとの関係)
犬の鳴き声「ワン(1)ワン(1)ワン(1)」の語呂合わせから決められている「犬の日」があります!
11月1日の日本の歴史的出来事
日本語の6点式点字が正式に採用された日
1825年、ルイ・ブライユによって開発された6点式点字は、視覚障害者向けの文字システムであり、横2つ、縦3つの合計6つの点の組み合わせでアルファベットや記号を表現します。
日本においてもこの点字システムは導入されましたが、最初はローマ字を使用した翻訳が試みられました。しかし、日本語の特性との齟齬から、それが適切でないと判断される事態となりました。
そんな中、1887年、東京盲唖学校の教員であった石川倉次が、日本語に適した6点式点字を独自に考案しました。彼の開発した点字システムでは、母音を基本形とし、子音を個々の点で表す方法が取られました。
そして、このシステムは1890年11月1日に正式に採用され、「日本点字制定記念日」として知られるようになりました。その功績から石川倉次は「日本点字の父」と称されています。
現代では、視覚障害者や支援者の間で広く用いられる日本語の6点式点字は、時代とともに改良されてきましたが、その基本的な構造は変わっていません。
歩行者は右側、車は左側の対面交通になった日
対面通行は、車と歩行者がお互いに向き合いながら通ることで、安全を保ちながら行うことができる通行の方法です。
日本では明治から戦前にかけては、車も歩行者も左側を通るのが一般的でした。これにはイギリスの影響や、武士が刀を左側に携えることからくる慣習が関係していました。
終戦後、自動車の増加により死亡事故も多発。それを受けて、占領軍のGHQの助言を元に道路交通法を改正し、対面通行が導入されることとなりました。
1949年11月1日から施行された新しい交通法では、車は左側を、歩行者は右側を通ることとされ、これが今日の日本の交通の基本ルールとなっています。