東京オリンピック日本代表の上野由岐子選手がカナダ戦で相手選手のバットをへし折ったというのが話題になっています。もちろん使用しているバットは金属バットですのでそう簡単に折れるものではないんですが、上野選手の投げたボールをミートした金属バットがぐにゃりと折れるシーンが映像に映っています。
なぜそう簡単に折れるはずのない金属バットが折れたんでしょうか?そもそも金属バットというのは折れるのか?いろんな疑問が生じてきますが、その理由について書いています。
これから金属バットを使ってソフトボールや野球をする際の参考になれば幸いです。
金属バットが折れる理由
【ピックアップ】#ソフトボール予選 日本×カナダ#上野由岐子 投手のストレートを打った瞬間
— NHKスポーツ (@nhk_sports) July 25, 2021
金属バットが真っ二つに折れました
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金属バットやカーボンバットは折れるのか?
折れるか折れないかということからなら、折れます!
実際に上野由岐子選手が投げたボールでバットが折れるシーンを見られたと思いますのでこの件に関しては特に問題ないと思います。
金属バットやカーボンバットが折れる理由
金属バットやカーボンバットが折れる理由についてですが、メーカーの説明書を見ると折れることを想定した説明が書いてあります。
まず折れる場合はバットに亀裂や破損が生じてから折れます。ですので今回、上野由岐子選手の投げたボールでバットが折れたというのは、その使われたバットにすでに亀裂もしくは破損が生じていた可能性があります。
バットに亀裂や破損が生じる理由
頑丈なはずの金属バット用カーボンバットになぜ亀裂が破損が生じるんでしょうか?
これもメーカーの説明書には書いてあるんですが、打球を同じところに受け続けると亀裂や破損が生じる恐れがあるとあります。
言葉通りなんですが、打球を同じところに受け続けるというのはどういうことかと言うと、金属バットに書かれてあるマークなどをいつも同じ位置にして打つとそのようなことになります。
打つ際には金属バットに表示してあるマークなどをいつもと同じ位置にして打ちたいという心理が生じやすいです。結局そのような行為自体がバットの寿命を短くする原因となっているようです。
もう一つは、バットを使ってタイヤを叩いたり地面を叩いたりするともちろん亀裂や破損を生じる可能性が大きいです。またボールの種類によっても亀裂が生じやすいということがいわれています。要するにソフトボール用のバットで硬い硬式球を打つようなことを続けると金属バットに亀裂が生じやすいということに繋がります。
亀裂の入ったバットの見分け方
今回上野由岐子選手の投げたソフトボールでバットが折れましたが、毎回毎回上野選手がバットを折ってるわけではありませんので、やはり亀裂が入っていた金属バットを使用したために起きたために生じたことだと考えることができます。
事前に亀裂の入った金属バットを見分けることができれば、今回のようなバットがへし折れるというようなことはなかったかもしれません。
見分け方ですが、亀裂の入ったバットでは、地面を軽く叩いた際にパットから出る鈍い音がすると言われています。亀裂の入っていないバットではそういう音はしないですが、やはり亀裂が入ったバットでは音が変わるということが選手の間では常識となっているようです。
なかなか折れかけたバットというのはそう見かけるものではありませんので、出来れば普段から一本だけではなく複数のバットをチェックしながら音の違いがないかどうかを確認する必要があるかと思います。
上野由岐子の豪速球のスピードが影響
金属バットって折れるの🥲⁉️
— つるかめ🐈生涯ヤクルトファン🐧 (@turukameYS) July 25, 2021
上野投手凄すぎます‼️#上野由岐子 #ソフトジャパン #ソフトボール #剛腕 pic.twitter.com/9P0g5PqrRj
上野由岐子選手の投げるソフトボールの最高速度は、121キロと言われています。ソフトボールは野球と比べるとマウンドからキャッチャーのいる所までの距離が短いため、野球をしている選手からすると体感速度はものすごく速くなります。だいたい、上野選手の121キロのスピードボールであれば時速160キロから170キロぐらいの体感速度になると言われるぐらいです。
ちょっと話がそれましたが、121 km で飛んでくるソフトボールを金属バットに当てると、もしその金属バットに亀裂が入っていれば間違いなく折れると思います。実際、折れていますので…。
木製バットが折れる理由
木製バットが折れる理由については、金属バットと同じように木製バットに亀裂が入ったりすると折れるということがあります。ただし金属バットとの違いは、木製バットの場合はその木目にあります。
木製バットには折れやすい面と折れにくい面があります。いわゆる目名が柾目(まさめ)の面は、折れにくく、板目(いため)の面は折れやすいというのがはっきりしてます。
そのため木製バットの場合は折れやすい面にわざとロゴとかを印刷してその面がわかりやすいようにしてあります。
木製バットの折れやすい面・・ロゴが印刷してある面(板目)と、ロゴの反対側の面(※ただし、メイプルの木で作ってあるバットの場合は、板目が強いということが分かっています。)
折れやすい面を使わないようにすれば、折れにくいということになります!