ディアトロフ峠事件で服を着ていなかった理由と真相!

TBSの、ワールド極限ミステリーと言う番組であのディアトロフ峠事件が取り上げられます。 世界最大のミステリーと言われる謎の遭難事件です。 ディアトロフ峠事件では、極寒の雪山で発見された男女9人の状態が問題となりました。

当時の調査で、9人のグループがマイナス30度の極寒の地で過ごしていたというのがわかっています。しかし、発見された当時は、服を着ていない状態で見つかっている人がいました。

真夏ならまだしも、寒い極寒の地で、服を着ていないという状態は通常ではありえないことです。

服を着ていないのには、理由がありました!

目次

ディアトロフ峠事件とは?

知れば知るほどマジ怖い事件です。そして、かなりミステリアスな事件でもあります。

概要

だいぶ前の話になりますが、いつ起こったのかといいますと、1959年2月2日の夜に起こっています。

場所は、当時のソ連の領土であったウラル山脈の北部の雪山で起こっています。 事件があった峠は、問題となった9人のリーダーのイーゴリ・ディアトロフと言う名前から、ディアトロフ峠と呼ばれるようになりました。

何が一体そんなに問題となった事件だったのか?

まず第一に、見つかった当時、 テントが内側から引き裂かれていた点。

次に、マイナス30度と言う極寒の地の中、犠牲者が裸足で外に飛び出していたこと、また服を着ていなかったと言う点。

遺体には、争った形跡がなかったにもかかわらず、二体の遺体に頭蓋骨骨折の跡が見られたことと、別の二体には肋骨が骨折していたと言う点、また別の一体 には、舌がなかったと言う点。眼球がない遺体もありました。

さらに、犠牲者の服からは高濃度の放射性物質が検出されたという点。

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事件発生までの経過

メンバー(犠牲者9人)

メンバーのほとんどは、現在のウラル工科大学の学生もしくは卒業生でした。

最初は、男性が8名で女性が2名の合計10名からなるグループでした。

メンバー全員が、長距離スキー旅行や山岳遠征の経験を有しており、特に 今回のトレッキングの行動については何の問題もないように思いました。

メンバーのトレッキング最終目的地は、 今回の事件発生現場から北に約10キロのオトルテンと言う山に設定されていました。冬山でのこのオトルテン山の踏破難易度はかなり高いものでしたが、グループメンバーの経験値からすればそこまで問題となる事はないとメンバー全員が判断していました。

経過

1月27日にいよいよオトルテン山に向けてメンバーは出発をしています。 この時に、中にいたメンバーのうちの1人が翌日持病のリウマチの悪化からグループを離脱しており、この時点でグループメンバーは9人になっています。離脱した1人と言うのは、ユーリー・ユーディンという人で、 その人が実際に亡くなった日は2013年の4月27日です。

1月31日、メンバーは、オルトテン山麓に到達しています。

2月1日、メンバーはオルトテン山へ続いている渓谷へと入っていっています。そして、そこでテントを張ろうとしますが、悪天候のため、方向を間違ってオルトテン山の南側にあるホラートシャフィル山へ登り始めます。 ようやく間違いに気づいたグループは、森林地帯に入るのではなく、今度は、全く何の遮蔽物がない山の斜面にテントを張ります。

森林地帯で、キャンプを張るのが簡単ではありましたが、このグループのリーダーであるディアトロフは、登った地点から降りるのではなく、わざとこの山の斜面でキャンプをすることにより経験を積もうと考えたんではないかと、唯一の生き残りであるユーリー・ユーディンが推測しています。

2月1日にテントを張りましたが、その後9人のグループの消息は途絶えています。

消息が途絶えてから、2月20日になって、ようやく捜索が開始されます。

2月26日、テントが発見されます。

そこには、現在も解明されていない不可解な光景が広がっていました・・・。

極寒の地で服を着ていなかった理由と真相

この事件で、いろいろな不可解な点が指摘されてますが、特に今回は服を着ていなかった理由について調べています。極寒の地で、薄着で靴も履かず服を着ない状態で外に出ると言うことがなぜ行われたのか?

普通に考えたら、全くありえないことです。しかし、極寒の地でこのような形で亡くなっている方というのは、実際に何人も見られています。

その答えとされるのが、矛盾脱衣です。 あくまで、推測ではありますが、かなり確率の高い答えです。 ディアトロフ峠事件では、いろいろな疑問点などが指摘されていますが、唯一この服を着ていなかった理由については、この矛盾脱衣と言う行為が、その答えとされています。

矛盾脱衣(むじゅんだつい)とは?

矛盾脱衣は、逆説的脱衣という言葉でも言われます。

言葉の通り、極寒の地で、着込む事とは逆の、脱衣をしてしまう異常行動のことです。

ではなぜ、寒いのに服を脱ぐという矛盾脱衣が起こるんでしょうか?

人間は、体温を一定に保つ恒温動物です。 矛盾脱衣がなぜ起こるかといいますと、外気温がものすごく寒い状態で、その中に長時間いる場合、人間は、生命の危機を感じ体温が下がらないようにします。

すると、

体の中から温めるために、身体内部で熱を作る働きが強まり、その際、外気温の冷たさと体内の熱産生による暖かさによる体感の温度差が生じます。 実際、この暖かさと言うのは燃えるような暑さと表現されます。

そのため、

相当寒い状態にあるにもかかわらず、体の中で作られた熱によって、燃えそうなぐらい暑くてたまらない感覚であると錯覚してしまい、耐えられなくなり脱衣行為が起こってしまいます。この脱衣行為が、矛盾脱衣の正体です。

このメカニズムについては、完全には解明されていませんが、体温調節中枢の異常による代謝異常と考えられています。

映画「八甲田山」でも、同じようなシーンがみられて話題となりました!

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