TBS の番組ワールド極限ミステリーであのミステリアスな事件ディアトロフ峠事件が放送されます。今までもアンビリーバボーなどの番組で放送されたミステリー事件のひとつです。このディアトロフ峠事件は現在もまだ完全には解明されていません。
ディアトロフ峠事件の概要
とても不可解な事件です。なぜこれほどまでにこの事件が取り沙汰されているかと言うとまず起こった場所がソビエト連邦であるということです。この事件が起こった1959年の2月2日は当時のソビエト連邦の状態からすると完全にオープンな状態とはなっていませんでしたので、憶測が憶測を呼び、現在のような未解決事件となったと考えられます。
概要を話すと1959年の2月2日現在のウラル工科大学の学生が冬山の登山に行くという計画を立てます。メンバーは男性8名、女性2名の合計10名でした。途中で1名が持病のリウマチが悪化したということで参加できなくなりましたが、あとの9名は計画通りウラル山脈北部の雪山登山に行くことに!
9名のメンバーはそれぞれが登山経験のあるメンバーでした。目標とされる山はオトルテン山に設定されていました。ところが悪天候により結局、間違った方向に進んでしまい、オトルテン山の南側にあるホラート・シャフィル山に登り始めてしまいます。この山はシベリア北部の少数民族はマシン人の間では名前から解釈すると「死の山」という意味の山でした。
登頂の連絡が電報で送られてくる予定でしたが、事前にそのメンバーのリーダーであるディアトロフが離脱した1名の友人に対して遠征自体は少し長引くかもしれないという話をしていたため、連絡が遅くなってもしばらく経過を見ていたんですが、どれだけ待ってもその電報は届きませんでした。
2月20日になっても電報が届かないため学生の親族の要請もあり捜索が開始されることとなります。かなり大規模なものになりました。ヘリコプターや航空機を使ったものであり、軍や警察などもこの捜索に関与しました。
捜索の結果2月26日ついに損傷されたテントが発見されました。その時の様子はテントが半分に引き裂かれ雪に覆われており、中には誰もいませんでした。そして荷物はテントの中に置き去りにされていました。さらにはテントが内側から切り裂かれているという奇妙な状況が確認されました。
ディアトロフ峠の場所
ディアトロフ峠の場所について調べてみました。Google Earth で大まかな場所について掲載していますので参考にしてみてください。
住所・・ロシア 〒624575 スヴェルドロフスク州
日本からはそう簡単に行くことはできません。
不可解な内容とは?
事件の特殊な内容としては、発見された遺体の状態によります。
あまりにも不可解なことが多いため色々なことが現在まで考えられ考察を続けられてきました。
不可解な点としては以下の点が挙げられます。
発見された遺体ですが、当時の天候が-20°から-30°と言われる中、発見された遺体は薄着の状態でほとんど着衣しておらず、靴も履いていない状態でした。
発見された遺体の死因に関しては、低体温症であるということが一つ分かっています。そして谷底の方で見つかった四人ですが、その中の3人は頭蓋骨の骨折や肋骨の骨折などが見られています。また、そのうちの一人は、なんと舌がないという状況でした。さらには遺体の一部からは放射能反応が検出されています。
このような点が不可解な内容として上がっています。
極寒の地でありながら何故服を脱ぎ捨てたのか?そして外傷などあまり認められないような状態の中、頭蓋骨の骨折や肋骨の骨折などはどうして生じたのか?
また舌や眼球がないという状態はなぜ生じたのか?
放射性物質が検出されているがなぜこのようなことが生じたのか?
テントを切り裂いて外に出るという行為自体、極寒の中では考えられないことですが、このような行動をとったのはなぜか?
放射能が検出された理由
核実験のために衣服から放射線物質が検出されたんではないかとかUFO が関係しているんではないかとかUFOの関係とかも取り沙汰されたことがありました。
話としてはとても面白いんですが、現実的なことを考えてみると、そぐわない点がいくつもあります。
放射能が検出された理由(1)
その一つというのが、ディアトロフ峠の近くにロシアの核実験場があったということです。実験場の近くであれば通常の2倍程度の放射線量が検出されることは不自然なことではありません。そのためこのような結果になったと考えられています。
大げさな考え方としては、極秘の核実験が近くで行われその被害にあったんではないかというような説まで流れています。
放射能が検出された理由(2)
もう一つの可能性としてはキャンプ用に用いられているランタンに含まれるトリウムのせいだという説です。ランタンで使用されるマントルという光源となる部分にその放射性物質が使われています。(この放射性物質に関してはなんと現在でも一部、使われています。)ですが、ディアトロフ峠事件で発見された遺体の服に検出された放射性物質の量と今回のランタンに含まれるトリウムの量と比較すると、やはり矛盾が生じてくると考えられます。
現在使われているマントル部分のトリウムは硝酸トリウムが微妙に使われています。
なぜ、わざわざ現在でも放射性物質のトリウムが使われているかと言いますとトリウムをマントルの部分で使うと強く発光する性質があるためです。要するに硝酸トリウムを使うとランタンの光が簡単に明るくなるからなんです。いくら微量とはいえちょっと気になる数値ではありますが…。
マントルとは?
ランタンのマントルと言ってもなかなか分かりにくいですよね?
加圧式石油ランタンにはこのようなマントルが使われています。
ちなみにこのようなものが加圧式石油ランタンです↓↓
やっぱり放射能が服から検出されるって言うのは普通考えてもちょっとおかしいですよね?
真相はどうなっているんでしょうか?