どうする家康で於大の方の最期！キャストの松嶋菜々子の演技は？

NHK 大河ドラマどうする家康の於大の方の最後が気になったので調べてみました。徳川家康の実の母親で、たびたび登場して家康にいろんなアドバイスをしたりして、存在感のある重要な役割です。於大の方役の松嶋菜々子さんの演技も素晴らしいですね。瀬名とも仲が良くて、側室選びでは、とっても面白いやりとりが見られました。今後、どんな関わりをみせるのかも楽しみですね。

於大の方の父親と母親について

於大の方の父は尾張国知多郡を治めていた豪族の水野忠政、母はその妻の於富です。於大の方は忠政の緒川城で生まれたと伝わっています。

於大の方と家康、久松長家との年齢差について

於大の方（松嶋菜々子）は1528年生まれ、再婚相手の久松長家（別名・俊勝／リリー・フランキー）は1526年生まれということで、夫の方が二歳年上でした。家康は、再婚する前の夫、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、最初の夫の松平広忠との間に生まれています。

於大の方に関係した有名なエピソード

三河木綿の発祥に関与

於大の方（松嶋菜々子）が最初に嫁いだのは徳川家康の父・松平弘忠（飯田基祐）でした。その折りに、於大の方が水野家から持参したのが木綿の種と、その栽培技術でした。これは松平の家が末永く栄えるようにという祝いの品だったと考えられますが、これが後に三河木綿の発祥に繋がり、貧しさのどん底にあった三河が次第に国力を増す一つのきっかけになったとも言われています。また、それが産業として定着した頃には、その木綿が火縄銃の火縄の材料として珍重されたという伝説も残されています。於大の方は三河の地にそうした大きな貢献を残してい行きました。今でも地元で愛されている理由はその辺りにあったのだと思われます。

於大の方の結婚相手と結婚までの経緯

政略結婚に翻弄される

最初の結婚は松平弘忠で、13歳の時でした。この縁組で於大の方は二年後に長男の竹千代（後の徳川家康）を産みますが、その翌年に於大の方の実家・水野家と今川家との関係悪化によって離縁され、実家に戻されました。それからしばらくして、19歳の時に久松長家（俊勝）のもとに再嫁しました。それは水野家と松平家との間のいざこざの対抗措置で、於大の兄・信元が水野家と久松家との同盟関係を求めての政略結婚であったと考えられています。

於大の方の子供は、何人いて、どうなった

家康と父親違いの兄弟との関係は?

長男は松平家の竹千代、後の徳川家康です。離縁されて久松家に再嫁したのちに生まれた子供は三男三女です。その男子（家康の異父弟たち）は全員家康によって取り立てられて松平の姓を名乗る大名となり、初期の江戸幕府に貢献することになりました。

於大の方の最期

最期は長男の家康に看取られる

於大の方が亡くなったのは1602年、関ケ原の戦いの二年後という激動の時期でした。享年74歳、当時の武家の女性としては長命でしたが、その頃は徳川家と豊臣家の政権争いが激しく、於大の方はその裏で徳川家が豊臣家に恭順していると訴えるなどして、戦を防ぐための努力を重ねていたと考えられています。そんななかで、於大の方は家康が滞在していた伏見城で亡くなりました。最期は長男の家康に看取られての穏やかな日々であったのではないでしょうか。

於大の方の性格について

逞（たくま）しさあふれる性格か

「どうする家康」では家康がドン引きするほどの強さで周囲を圧倒している於大の方ですが、コメディなテイストのギリギリのところで、戦国時代の厳しい世のならいを家康と視聴者に教えてくれているのだと感じています。家の都合で嫁がされたり子供を産まされたり、ということが悲劇のように語られるパターンもありますが、ドラマの中の於大の方は、それこそが自分の生きる意義だと捕らえ、嫁の瀬名にも”教育”していました。しかし、実際これくらいの逞しさがなければ家はつぶれ、家臣に至るまで根絶やしにされるか散り散りになるかという次の悲劇が生まれるのです。現代の倫理観では測れないあの強烈なパワーは、ある意味「必要悪」であり、家を守るための「正義」なのだと考えます。

於大の方役の松嶋菜々子さんの演技

【🗾 第10回 #紀行】#どうする家康ツアーズ お楽しみいただけたでしょうか？
これまでの #松本潤 さんに続き
今回は、#松嶋菜々子さん が登場！

写真は、
愛知県刈谷市「椎の木屋敷跡」#於大の方 像とのツーショットです!!

▼ 紀行動画＆アクセス情報https://t.co/p8VebPYW4Q#どうする家康 pic.twitter.com/bvJkXHV9pk

— 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) March 12, 2023

過去に出演した於大の方役のハイブリッドは圧巻

松嶋菜々子さんが最初に登場したシーンから、家康の「本当は兎年なのに寅年だと言い張った」干支詐称のやり取りなど、コメディエンヌ的な立ち位置で成長した家康が登場するまでの部分を引っ張っていきましたが、その裏側にはこの時代の武家同士の婚姻の厳しい現実や、優秀で健康な跡取りを望む切実さが滲み出ていました。それは於大の方を始めとする戦国女性たちの、まさに戦なのです。その現実を知り尽くしている於大の方だからこそ、息子の家康とその妻の瀬名に対してドン引きするほどの勢いで説教をし、尻を叩くようにして側室を娶らせて子供を増やそうとしているのです。於大の方は、これまでの大河ドラマでは40年前の「徳川家康」で大竹しのぶさんが、そして6年前の「おんな城主 直虎」で栗原小巻さんが演じてきました。そのいずれとも違う今回の松嶋菜々子さんの演技は、ある意味過去作の於大の方の最上級のハイブリッドとも言えるでしょう。