オーバーエイジ(サッカー)とは?オリンピックの年齢制限の理由も!

東京オリンピックの男子サッカーで日本対スペインの白熱した試合がありました。この試合に勝ったら日本は初の決勝戦に進大切な試合です。強豪スペインに対して0:0で規定の時間を終了し延長戦でようやく決着しました。この時、延長後半の10分にスペインのオーバーエイジ枠のアセンシオ選手が決勝ゴールを決めると言う劇的な結末を迎えました。

スーパースターがオーバーエイジ枠で参加して決勝ゴールを決める!そんなシナリオが目の前で実施されたことになります。

この記事では、オリンピックのサッカー競技において採用されているオーバーエイジと言う特別ルールについて書いています。

目次

オーバーエイジ(サッカー)について

オーバーエイジとは

年齢制限がある特定の競技において、その出場年齢の上限を超えて出場する選手のことをオーバーエイジと言います。

また、オーバーエイジとして出場できる選手の数にも制限があります。そのオーバーエイジとして出場できる選手の数のことをオーバーエイジ枠と言います。

ちなみにオリンピックのサッカーの場合、オーバーエイジ枠が設定されているのは男子サッカーであり、オーバーエイジ枠は3名です。男子サッカーでは23歳以下(厳密にはオリンピックが行われる前年の12月31日時点で23歳未満)の選手が通常の選手であり、24歳以上の選手がオーバーエイジ枠の選手となります。オリンピックの男子サッカーにおいてオーバーエイジが採用されたのは1996年のアトランタオリンピックからになります。

オーバーエイジが採用された理由

オーバーエイジが採用された理由についてざっくりと解説します。

オリンピックの男子サッカーでオーバーエイジが採用されたのは1996年のアトランタオリンピックからです。

そもそもオリンピックで男子サッカーが開始されたのは、1900年のパリオリンピックからになります。公式種目となったのは1908年のロンドンオリンピックからです。開始された当初は特にオーバーエイジに関する規定とかはありませんでした。

ところが、ご存知の通りサッカーには FIFA ワールドカップと言う大きな大会があります。この FIFA ワールドカップは1930年から開始されています。もう、お分かりだと思いますが、オリンピックの男子サッカーとプロ選手が活躍する FIFA ワールドカップとのサッカーの利害関係がかぶってしまうということになります。

ざっくりした解説ですが、オリンピックのサッカー競技が23歳以下という規定を設けながらも、オーバーエイジと言う枠でプロで活躍する知名度の高い一流の選手も出場できるようにすることで、FIFA ワールドカップとの違いを出しながらも、見応えのあるオリンピック競技とするためにこの枠が設定されていると考えられます。・・・ん〜〜、やっぱり分かりにくいですかね〜^^;

ちなみにワールドカップではアンダー17ワールドカップ、アンダー20ワールドカップというものがあります。アンダー23ワールドカップはありませんので、その大会を埋めるのがオリンピックの男子サッカーであるという位置づけにされました。しかし、ぶっちゃけスーパースターと言われる一流のプロ選手は23歳よりも年上の選手が多いのは事実です。

オリンピックの男子サッカーが、FIFA ワールドカップと全く同じような競技規定となってしまうことは、やっぱり避けたかったというのが簡単な理由です。ん〜〜〜^^;

アセンシオがオーバーエイジ枠で活躍!

東京オリンピックの男子サッカー準決勝で日本の対戦相手となったスペインのオーバーエイジ枠で参加した選手です。本名はマルコ・アセンシオ・ウィレムセンと言い、2021年8月現在でスペインのレアルマドリードでミッドフィールダーとして活躍している文字通りスーパー選手です。

生年月日は1996年1月21日で2021年現在で25歳になられます。身長は182 CM で体重は75 kg、利き足は今回の東京オリンピックで見せた劇的なシュートを打った左足です。2019年の7月23日に左膝の前十字靭帯断裂と外側半月板損傷の大きい顔して8月7日にACL 再建術などの手術を受けています。

選手復帰を危ぶまれましたが、時を同じくして新型コロナウイルス感染症が流行したため左足の回復にあてる期間としてリハビリなどを実施し、2020年6月18日にバレンシア戦の後半から出場するという奇跡の復活を遂げられています。

そして今回、東京オリンピックの男子サッカーにオーバーエイジ枠で出場という流れになっています。

オリンピックに年齢制限がある理由

競技によって年齢制限が設定してある理由は異なります。

サッカーの場合は、FIFA ワールドカップのアンダー17、アンダー20、との関係もあって設定されています。オリンピックの男子サッカーの出場年齢に年齢制限をつけなかった場合、FIFA ワールドカップとの利害関係もややこしくなるということも考えられるからです。

その他、フィギュアスケートではオリンピック前年の6月30日までに15歳になっていない場合は出場が禁止されています。これは国際スケート連盟が1996年に定めた規定ですが、その理由としてはやはりアスリートの健康面を考慮して設定してあります。幼い頃から無理な練習をすることで体に無理がかかることがその主な理由です。

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オーバーエイジが採用されている競技

男子サッカー・・23歳(最大3名まで登録可能)

ボクシング・・24歳(WBC において18歳から24歳未満を対象としたユース世界王座の出場年齢で24歳を過ぎた場合でも一回だけ防衛することが可能となっています)

野球・・21歳(アンダー21のワールドカップで21歳から23歳までの選手が条件付きで6名登録できます)

競艇・・30歳未満の選手の一部(ルーキーシリーズ競艇でのオーバーエイジ枠があります。)

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