不要と無用の違いが気になったので、意味や具体例について詳しく調べてみました。不要と無用は、何となく似ているので同じように使いたくなる言葉ですが、実際には意味が違いますので、本来はしっかりと使い分けすべき表現です。製品や手順の説明に〜不要という表現があったりしますが、やっぱり伝えたい意味があってこのような表現をされています。不要と無用について、できるだけ分かりやすく解説します。
目次
不要について(わかりやすく解説)
不要の意味
不要を英語ではなんと言う
英語の表現では、「unnecessary」が、よく使われています。
necessary(必要)を否定するunが単語の前についています。
「不」の本来の意味
英語では「no」です。「〜ない」という否定する意味になります。
ですので「不要」は、「必要ない」という意味になります。
不要の具体例
電源不要(でんげんふよう)
ポチップ
「電源不要」と書いていますね。
これは、電源が必要ないという意味になります〜!
やっぱり電源無用とは言いませんね。
不要不急(ふようふきゅう)
最近の言葉としては。「不要不急(ふようふきゅう)」がありますね。広辞苑では「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」と説明されています。
ちなみに「無用無急」とは言いませんよね。
不要なアプリを削除
不要なアプリを削除する方法・・などとも使います。
必要のないアプリを削除する・・という意味です。
無用について(わかりやすく解説)
無用の意味
無用を英語ではなんと言う
英語では、「useless」が表現として使われています。
uselessの本来の意味は、「役に立たない」、「無益な」という意味です。
「無」の本来の意味
英語では、「nothing」、「none」という言葉が使われます。
文字通り、「無い」、「存在しない」という意味です。
無用の具体例
無用の長物
「無用の長物(むようのちょうぶつ)」という言葉があります。
あっても役にたつどころか、じゃまになるような余計なもののことを意味します。
不要の長物とは言いません。
心配ご無用
「心配ご無用」という言葉もあります。心配することは、意味がないことであり、心配しても何の役にも立たないですよ、という意味です。この場合も「心配ご不要」とは言いませんね。
問答無用
「問答無用」という言葉もありますね。問答しても意味がない、役に立たない。ということを意味します。
無用のトラブルを避ける
「無用なトラブルを避ける」という表現もあります。
これも、無用の長物と同じように、何の役にもたたないようなトラブルのことを言います。
意味のあるトラブルとは異なるものですね。ちなみに意味のあるトラブルとは、トラブルがあっても得るものが大きい場合を意味します。
「無用なトラブル」とは、繰り返しになりますが、得ることが何もないようなトラブルのことになりますので、時間の無駄になることにもなります。
ただ、「不要なトラブル」と言うこともあります。この場合、必要のないトラブルという意味になりますので、同じような意味ですね。
不要と無用の違いの違いをわかりやすく解説
英語の意味から考えるとわかりやすい
不要は英語では、「unnecessary」であり、必要のないものであり、無用は「useless」であり、役に立たないものという意味が込められています。
ですので、無用なトラブル、不要なトラブルというようなどちらも使えるものありますが、「無用の長物」とか「電源不要」、「問答無用」など、言い換えられない表現方法もあります。
例えば、「電源無用」と言うと、電源は役に立たないというような意味になってしまい、文脈が分からないような表現になります。
「問答無用」も同じですね。「問答不要」とは普通、言いませんね。
問答不要と言ってしまうと、問答は、必要ないという意味になってしまいます。たしかに、必要ないのは確かなんですが、それは、役に立たないから必要ないということですので、そうであれば、最初から問答無用という表現が適していますね。
未使用と不使用の違いについても、詳しく説明していますので、こちらも併せて参考にしてください〜!