完全栄養食の定義とは?必須栄養素との関係も調査!

日清食品の CM などでも話題となっている安全栄養食(=完全食)の定義について調べてみました。ネットなどで購入できる完全栄養食についても調べていますので参考にしてみてください。日清食品の完全栄養食については、別の記事に書いていますのでそちらも併せて見ていただけると幸いです。

目次

完全栄養食の定義

完全栄養食の定義について調べてみました。英語での完全栄養食の表現方法がわかると意外とを完全栄養食についての概要が掴めると思ったので調べています。ちなみに「完全栄養食」と同じような意味で使われる言葉としては、「完全食」、「標準食」があります。

完全栄養食を英語では?

完全栄養食を英語で表現した場合には、「Meal replacement」という表現になります。

Meal・・いわゆる「食事」のことです。英語表現としては朝食、昼食、夕食に関する表現方法がそれぞれありますが、Mealは、それらをひっくるめた意味で使われます。

replacement・・「交代」するとか「取り替える」とか「交換する」というような意味で使われます。

ということで完全栄養食を英語で表現した場合の「Meal replacement」の直訳としては、「食事を取り替える」つまり「代替食」というような意味合いになります。海外では、ダイエット、ウェイトコントロールなどを行う際に必要な栄養素などが不足しないような代替食を摂取するという考え方が定着しているようです。

完全栄養食の定義(厚生労働省の定義)

厚生労働省のホームページで完全栄養食について調べてみましたが、完全栄養食について明確な定義を見つけることはできませんでした(2022年3月現在)。ただし、完全栄養食の必要性については理解できる内容が書かれてあります。簡単に言うと、現在の日本人の食生活を考えた場合、1日の食事に閉める必要な栄養素が足りなかったり、あるいは必要以上に過剰摂取している栄養素があったりしているという現状が見られます。そのことに起因するような高血圧や高脂血症、虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病、骨粗しょう症などとの関係が指摘されています。

完全栄養食の定義(一般的な定義)

一般的な完全栄養食の定義は、「健康を維持するために必要な栄養素をすべて含んだ食品や食事のことである」と言われています。

栄養学の権威である佐伯矩(さいき ただす)先生の完全栄養食についての考え方が非常にわかりやすいので紹介します。佐伯先生の定義によると、「1日分に必要な栄養が含まれた食事のことを完全栄養食と定義されています。」ほとんど同じなんですが、佐伯先生の考え方の中には、1日の食事をもし3回に分けてで食べる場合には、毎回の食事に必要な栄養素が全て満たされていることが重要であり、3回分の合計が1日に必要な栄養素となっている必要があるとのことです。この考え方は、現在、ネットなどで販売されている完全栄養食の成分量の考え方と同じになってます。

完全栄養食と必須栄養素の関係

必須栄養素とは

健康を維持するために必要な栄養素というのは、厚生労働省が定義している日本人の食事摂取基準に定めてある「必須栄養素」のことになります。日本人の食事摂取基準2020年版では、「タンパク質、脂質、飽和脂肪酸、 n 6系脂肪酸 、n 3系脂肪酸、コレステロール、炭水化物、食物繊維、糖類、ビタミンA 、ビタミン D 、ビタミン E 、ビタミンK ビタミン B 1、ビタミン B 2、ナイアシン、ビタミン B 6、ビタミン B 12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミン C 、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン」が含まれています。

これらの栄養素を過不足なく毎日摂取することが重要であることが指摘されています。厚生労働省が成人に対する個人目標の例を具体的に設定されていますが、その概要は、「1日あたりの脂肪エネルギー比率を20から25%にする。1日あたりの食塩摂取量を10 g 未満にする。1日あたりの野菜摂取量を350 g 以上にする。カルシウムに富む食品の摂取量を牛乳、乳製品で130 g 、豆類で100 g、 緑黄色野菜で120 g 以上にする。」という項目が含まれています。

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海外の完全栄養食(購入方法と価格)

Huel(ヒュエル)

イギリスで開発されている完全栄養食です。Amazon などでもネットでも購入することが可能となっています。

Soylent(ソイレント)

アメリカの FDA ではダイエットサプリメントに分類されています。一応、並行輸入品などがありますので購入することは可能です。

日本の完全栄養食(購入方法と価格)

Amazon や楽天ヤフーショッピングなどで購入することができる完全栄養食です。

ベースフード

パンがベースになっていますので、パンが好きな方は美味しく完全食を摂取することが可能となっています。ネットなどでは、比較的人気があります。

uFit 完全栄養食

ドリンクタイプの完全食です。

バランサー

こちらも、同じくドリンクタイプの栄養食です。

日清食品の完全栄養食

動物の完全栄養食

ペットフードと完全栄養食の関係

ちょっと話はそれると思うんですが、ドッグフードやキャットフードは、犬や猫にとっての完全栄養食ということができます。すでにペットフードでは完全食が定番であると言えそうですね。ペットフードでも確立している技術ですので、「人」を動物の一種と見ると、「ヒトフード」として完全栄養食が、ホームセンターあたりで販売されるのも、そう遠くない未来かもしれません。

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