NHK の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でるい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)が、子供たちから『アベック、アベック!』と言われている場面が登場します。このアベックという言葉ですが、現在ではほとんど遣われることのない死語のような言葉となっています。今更ながらなんですが、このアベックの語源と意味について調べてみました。更にカムカムエブリバディで使われた理由についても書いていますので参考にしてみてください。
アベックの語源と意味
語源
元々はフランス語にある「avec -」という前置詞です。
ですので、日本語のように名詞で遣われるということはありません(私が調べた限りですが^^;)。
意味
英語で表現すると、「with」に相当する言葉になります。
元々は、「一緒に」が「avec -」という前置詞の意味です。
現在では、基本的に目の前にいる「恋人同士」に対してはアベックまたはカップルを遣うことができますが、
目の前にいない、恋人同士の場合には、アベックではなく、「カップル」という言葉を遣うのが一般的です。
NHK の朝ドラカムカムエヴリバディで、目の前にいる「るい(深津絵里)」と「錠一郎(オダギリジョー)」が子供からアベックと冷やかされているシーンがありますが、まさにそのような場合にアベックという言葉が遣われます。
名前の由来
アベックの名前の由来については、大岡昇平(評論家、作家)さんが、「アベック語源考」という評論の中で説明されています。かいつまんで話すと、昭和2年(1927年)頃にアベックという言葉が誕生したということです。
肝心の名前の由来なんですが、この言葉が生まれた当時の男女共学の学校というものは非常に珍しく、その中でも男子学生と女子学生が仲良く腕を組んで歩く様子を、当時の最先端の言葉で表現しようとしてフランス語のアベック(avec -)が遣われたことがきっかけのようです。
当時の世相からすると、男女の学生が腕を組んで歩くというのは、普通では考えられない最先端の出来事だったたんですが、その当時の従来の日本語では表現できなかったため、このアベックという言葉が生まれたんだと考えられます。
最初に誰が遣ったのかについては、はっきりしていません。
アベックは何語?
何語かと言われれば、日本語です^^;。正確には、和製の外来語(フランス語)と言えると思います。海外では、アベックという言葉だけで遣われることはないので、日本でだけ通用する言葉ということになります。今では、ほとんど遣われない日本語になってしまっていますが、カムカムエブリバディ放送をきっかけに遣われるようになるかもしれませんね。元々は、フランス語の「avec -」という前置詞からきているのには間違いないんですが…。
アベックの類語(カップル)
アベックの使用例
カムカムエヴリバディでアベックが使われた理由
【#カムカム ☀️次週予告です】
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) January 6, 2022
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時代背景
アベックが持つ言葉の雰囲気
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