やわらかくなったり、内部に空洞ができたりする可能性があります。
スイカの収穫時期を判断するときは、次のポイントを組み合わせることが大切です。
- 受粉してからの日数
- 果実近くの巻きひげ
- 果皮の光沢
- 果実の形や肩の張り
- たたいたときの音
この記事では、小玉スイカと大玉スイカの収穫時期、食べ頃を見分ける方法、甘くならない原因、裂果や鳥獣被害を防ぐ方法まで分かりやすく解説します。
ポイント
スイカは収穫後に追熟しません。受粉日を基本にしながら、複数の成熟サインを確認して収穫しましょう。
スイカの収穫時期は受粉日から判断する
家庭菜園でスイカの収穫時期を判断する場合、最も分かりやすい目安は人工授粉を行った日です。
品種ごとに成熟までの日数が異なるため、受粉した日に札を付けておくと、早採りや採り遅れを防ぎやすくなります。
小玉スイカと大玉スイカの収穫時期一覧
| スイカの種類 | 収穫時期の目安 | 確認を始める時期 |
|---|---|---|
| 小玉スイカ | 受粉後35~40日前後 | 受粉後30日頃から |
| 大玉スイカ | 受粉後40~50日前後 | 受粉後40~45日頃から |
※実際の収穫日数は、品種、気温、日照、栽培環境によって異なります。苗のラベルや種袋に記載されている日数を優先してください。
小玉スイカは受粉後35~40日が目安
小玉スイカの収穫時期は、人工授粉を行ってから35~40日前後が一つの目安です。
ただし、品種によっては30日程度で収穫できるものもあれば、40日以上必要なものもあります。
たとえば、6月20日に人工授粉を行い、品種の収穫目安が35日であれば、収穫予定日は7月25日頃です。
受粉日に園芸用ラベルを付け、次の内容を書いておくと管理しやすくなります。
- 受粉した日
- 品種名
- 果実の番号
- 収穫予定日
受粉からの日数は、気温や日照によっても変わります。
晴天が多く気温が高い時期は生育が進みやすい一方、梅雨の長雨や低温が続くと、予定日より成熟が遅れる場合があります。
収穫予定日になったからといってすぐに切らず、巻きひげや果皮の状態も確認しましょう。
小玉スイカは、大玉品種より短い期間で成熟する傾向があります。しかし、見た目の大きさだけでは食べ頃を判断できません。
品種本来の大きさに達していても、中身が十分に熟していないことがあるため、受粉日と複数の成熟サインを組み合わせて判断することが大切です。
大玉スイカは受粉後40~50日が目安
大玉スイカは、小玉品種より成熟までに長い日数が必要です。
一般的には、人工授粉から40~50日前後が収穫時期の目安となります。家庭菜園では、受粉後45日前後から状態を確認するとよいでしょう。
大玉スイカも、果実が十分に大きくなっただけでは食べ頃とは限りません。
受粉後20~30日頃には見た目が立派になっていても、果肉の色や甘みが十分ではないことがあります。大きさだけに惑わされず、品種の目安日数まで待つことが大切です。
一方、猛暑や乾燥が続くと、収穫予定日より前に巻きひげや葉が枯れる場合があります。
巻きひげが枯れたことだけを理由に収穫すると、早採りになる可能性があるため注意しましょう。
複数の品種を同じ畑で育てている場合は、株元や受粉札に品種名を書いておくと安心です。
人工授粉をしていない場合は、果実が急に大きくなり始めた日を記録し、おおよその受粉日を推測します。そのうえで、巻きひげ、果皮、肩の張りなどを組み合わせて判断してください。
スイカの収穫サインを見分ける方法
受粉日を記録していても、天候や株の状態によって成熟の早さは変わります。
収穫予定日が近づいたら、果実周辺に次の変化が出ているか確認しましょう。
収穫サインのチェックリスト
- 果実近くの巻きひげが茶色く枯れている
- 果実の肩が横に張っている
- 果皮に光沢が出ている
- 表面の産毛が少なくなっている
- 縞模様や色の境目がはっきりしている
- 花落ち部分のへこみが深くなっている
- 地面に接していた部分が黄色やクリーム色になっている
- 軽くたたくと低く響くような音がする
すべてが当てはまる必要はありませんが、一つだけで判断せず、複数の変化がそろっているか確認しましょう。
果実に近い巻きひげが茶色く枯れる
スイカの食べ頃を確認するときによく使われるのが、果実が付いている節の近くにある巻きひげです。
若い巻きひげは緑色でやわらかく、つるや支柱に巻き付いています。成熟が進むと、巻きひげが茶色くなり、乾燥して硬くなります。
確認するのは、果実から離れた場所の巻きひげではありません。
果実が付いている節から出ている巻きひげを探しましょう。株元に近い古い巻きひげは、果実の成熟とは関係なく早く枯れることがあります。
ただし、巻きひげが枯れたからといって、必ず完熟しているとは限りません。
次のような原因でも、巻きひげが早く枯れることがあります。
- 高温
- 乾燥
- つるの傷み
- 病気
- 根の弱り
受粉日が分かる場合は日数を優先し、巻きひげは補助的な目安として使いましょう。
巻きひげ全体が茶褐色になり、指で触ると乾いて硬くなっている状態が、一つの成熟サインです。
果実の肩が張り、表面に光沢が出る
スイカが成熟すると、つるにつながっている側の肩が横へ張り、丸みがはっきりしてきます。
若い果実は肩がなだらかで、全体的に縦長に見えることがあります。成熟が進むと上部が盛り上がり、品種本来の形に近づきます。
果皮にも次のような変化が現れます。
| 未熟なスイカ | 成熟したスイカ |
|---|---|
| 表面が白っぽい | 果皮に光沢がある |
| 産毛が目立つ | 産毛が少なくなる |
| 縞模様がぼんやりしている | 縞模様や色がはっきりする |
| 肩がなだらか | 肩が横へ張る |
果実の反対側にある花落ち部分も確認しましょう。
成熟が進むと、花が付いていた部分のへこみが深くなり、軽く触れたときにわずかな弾力を感じることがあります。
ただし、強く押すと果皮を傷めるため、無理に押さないようにしてください。
地面に接している部分は、日光が当たらないため黄色やクリーム色になることがあります。
若い果実では白っぽく、成熟すると色が濃くなる場合がありますが、品種や敷物の有無によって違いがあります。
毎日見ていると変化に気づきにくいため、数日おきに同じ角度から写真を撮り、比較する方法もおすすめです。
たたいた音は補助的な目安にする
スイカの収穫時期を判断する方法として、果実をたたいた音もよく知られています。
一般的には、次のような違いがあるといわれています。
| 状態 | 音の傾向 |
|---|---|
| 未熟 | 高く硬い音 |
| 食べ頃 | 低く響くような音 |
| 熟しすぎ | 鈍く重い音 |
ただし、音の聞こえ方は、品種、果実の大きさ、皮の厚さ、持ち方などによって変わります。
同じ株のスイカでも音が異なるため、初心者が音だけで完熟を見分けるのは簡単ではありません。
確認するときは、手のひらで強くたたかず、指先で軽く弾く程度にします。
反対側へ添えた手に振動が伝わるか確認する方法もありますが、これも収穫日を決める決定的な方法ではありません。
注意
強く何度もたたくと、果実や果柄に負担がかかる可能性があります。音は最後の補助確認として使いましょう。
受粉日が分からないときの収穫判断
自然受粉に任せていると、いつ受粉したのか分からない場合があります。
気付いたときには果実が大きくなっていて、収穫日を計算できないこともあるでしょう。
その場合は、果実が大きくなり始めた日を記録し、複数の変化がそろうまで待つことが大切です。
果実が大きくなり始めた日から予測する
人工授粉を行っていない場合は、果実が卵ほどの大きさになった日や、急に肥大し始めた日を記録しておきます。
正確な受粉日ではありませんが、おおよその成長期間を予測する材料になります。
受粉が成立したスイカは、開花から数日後に目に見えて大きくなります。
卵ほどの大きさになった日を記録した場合は、その数日前に受粉した可能性があります。
自然受粉した実を見つけたら、その時点で園芸用ラベルを付けましょう。
ラベルには次の内容を書いておくと便利です。
- 発見日
- 果実の大きさ
- 品種名
- 果実の番号
同じ株に複数の実が付いた場合は、番号を付けて写真を撮ると管理しやすくなります。
複数の変化がそろうまで待つ
受粉日が分からない場合は、一つの変化だけで収穫を決めないことが重要です。
巻きひげが枯れていても、肩が張っていなかったり、果皮の光沢が弱かったりする場合は、まだ成熟途中の可能性があります。
次の順番で確認しましょう。
- 果実近くの巻きひげが茶色く乾いているか
- 果実上部の肩が張っているか
- 表面の産毛が減っているか
- 縞模様や果皮の色がはっきりしているか
- 花落ち部分のへこみが深くなっているか
- 軽くたたいた音が以前より低くなっているか
一つだけ当てはまる場合は、数日待って再確認してください。
ただし、次のような場合は完熟を待てないことがあります。
- 果実にひびが入り始めた
- カラスや動物に狙われている
- つる全体が病気で急速に枯れている
- 果柄が傷んでいる
被害が広がる可能性がある場合は、早めに収穫して果肉の状態を確認しましょう。
スイカを収穫する正しい方法
収穫時期を迎えたら、果実を強く引っ張らず、清潔なハサミで果柄を切ります。
つるを傷つけると、同じ株に残っている果実の生育へ影響する可能性があります。
果柄を少し残してハサミで切る
スイカを収穫するときは、園芸用ハサミや剪定バサミを使用します。
果実を持ち上げてひねったり、つるを引っ張ったりすると、果柄が裂けたり、近くのつるが折れたりする可能性があります。
収穫手順は次のとおりです。
- ハサミの汚れを落とす
- 必要に応じて刃を消毒する
- 果実とつるをつないでいる果柄を確認する
- 果実側に数センチ残して切る
- 果実の底を両手で支えて運ぶ
果柄の根元ぎりぎりで切ると、切り口から傷みやすくなるため注意してください。
大玉スイカは見た目以上に重いため、片手だけで持ち上げてはいけません。
果柄やつるを持って運ぶと、途中でちぎれて落下する危険があります。片手で底を支え、もう片方の手で側面を持ちましょう。
収穫は朝に行う
収穫作業は、果実が熱くなる前の朝に行うと扱いやすくなります。
雨の直後は、果実や地面がぬれて滑りやすいため、表面が乾いてから作業しましょう。
切り取った後は、日なたへ長時間放置せず、風通しのよい日陰へ移します。
収穫した果実を落としたり、硬い地面へ直接置いたりすると、外見に傷がなくても内部が割れる可能性があります。
敷物や段ボールの上へ静かに置いてください。
収穫後は追熟しないため早採りに注意する
スイカは、メロンやキウイのように、収穫後の保管で甘みが増す果物ではありません。
早採りしたスイカを室温で数日置いても、畑で完熟させた状態と同じ甘さにはなりません。
収穫後は、風通しのよい日陰で果実の熱を落ち着かせます。
丸ごとのスイカは冷蔵庫に入らない場合も多いため、直射日光が当たらない涼しい場所で保管しましょう。
食べる数時間前に冷やすと、さっぱりと食べやすくなります。
切ったスイカは、切り口をラップなどで覆い、冷蔵庫で保存してください。包丁やまな板は清潔なものを使用しましょう。
スイカが甘くならない原因
家庭菜園のスイカが大きく育っても、市販品のように甘くならないことがあります。
原因は収穫時期だけではありません。
| 主な原因 | スイカへの影響 |
|---|---|
| 早採り | 果肉の色や甘みが不足する |
| 日照不足 | 葉で作られる養分が少なくなる |
| 葉の切りすぎ | 光合成できる面積が減る |
| 肥料の与えすぎ | 葉やつるばかりが伸びる |
| 果実を付けすぎる | 養分が分散する |
| 病害虫 | 健康な葉が減る |
| 株が小さい | 果実を育てる力が不足する |
早採りと日照不足で甘みが足りなくなる
スイカが甘くならない原因として、最初に考えられるのが早採りです。
果実が品種本来の大きさになっていても、収穫予定日より早ければ、果肉の色や甘みが十分ではない可能性があります。
スイカは葉で光合成を行い、作られた養分を果実へ送ります。
そのため、曇りや雨の日が長く続いた場合や、建物の影で日照時間が短い場合は、果実へ送られる養分が少なくなることがあります。
果実周辺を明るくしようとして、健康な葉まで大量に切るのも避けましょう。
糖分を作るのは果実ではなく葉です。
果実へ強い日光を当てれば甘くなるわけではありません。果実を覆う葉をすべて取り除くと、日焼けや高温による傷みを招く可能性があります。
つるが混雑している場合は、葉を切るよりも誘引する方向を変え、葉同士の重なりを減らしましょう。
肥料の与えすぎや果実数の多さも影響する
スイカを大きく甘くしたいと思い、肥料を頻繁に与えると逆効果になる場合があります。
特に窒素分が多いと、葉やつるばかりが勢いよく伸び、果実へ養分が回りにくくなることがあります。
着果後に葉色が薄くなったからといって、すぐに大量の化成肥料や液体肥料を追加するのは避けましょう。
古い葉が少し黄色くなるのは、自然な変化の場合もあります。
次の部分まで色が薄くなっているか確認してください。
- 新しい葉
- つるの先端
- 株全体
- 成長中の葉
一株に多くの果実を残しすぎると、養分が分散します。
実の数が増えても、一つひとつが小さくなったり、甘みが十分に上がらなかったりすることがあります。
残す果実数は、品種やつるの本数に合わせて調整しましょう。
スイカが割れる原因と裂果対策
収穫直前まで順調に育っていたスイカが、突然割れることがあります。
裂果は、果実の内部が急速に大きくなり、果皮の成長が追い付かないときに起こりやすくなります。
乾燥後の大雨や急な水やりで割れやすい
スイカの裂果で多い原因は、土が乾燥した後に大量の水が入ることです。
乾燥が続いた後に大雨が降ると、根が急激に水分を吸収し、果実の中身が短時間で膨らみます。
果皮がその変化に耐えられないと、ひびが入ります。
注意
「甘くするために収穫前は完全に水を切る」という方法は、家庭菜園では裂果の危険を高める場合があります。
特にプランター栽培は土の量が少ないため、晴天時に急速に乾燥します。
水やりは、土の状態を確認しながら極端な乾湿差を作らないことが大切です。
裂果を防ぐ水やりのポイント
- 土の表面が乾いてから与える
- 株元へゆっくり水を与える
- 一度に大量の水を与えない
- 受け皿に水をためない
- 雨の前に排水路を確認する
- 鉢植えは雨が当たりすぎない場所へ移動する
露地栽培では、畝を高くして排水をよくし、必要に応じて簡易的な雨よけを使用しましょう。
果実が割れた場合は、傷口から虫やカビが入りやすくなります。
小さなひびでも放置せず、食べられる状態なら早めに収穫してください。
異臭、腐敗、カビが見られる場合は食べずに処分しましょう。
強い日差しや高温から果実を守る
果実に強い日光が長時間当たると、果皮の一部が高温になり、日焼けや裂果につながる場合があります。
特に玉直しをした直後は、それまで地面側にあった白い面が急に日光へ当たり、傷みやすくなります。
果実を守るために、周囲の健康な葉を残しましょう。
葉が果実へ軽く影を作ることで、急激な温度上昇を抑えられます。
葉が少なく、果実がむき出しになっている場合は、次のようなものを軽くかぶせます。
- わら
- 新聞紙
- 白い布
- 専用の果実カバー
黒いビニールや通気性のない素材は内部が高温になりやすいため、避けてください。
猛暑が続く場合は、寒冷紗などで株全体を軽く遮光する方法もあります。
ただし、遮光しすぎると葉の光合成が減り、甘みに影響する可能性があります。日差しが最も強い時間帯だけ軽く遮るなど、過度に暗くしない工夫が必要です。
スイカの玉直しを行う方法
地這い栽培では、果実の同じ面が地面へ接し続けます。
そのままにすると着色にむらができたり、湿気で果皮が傷んだりすることがあります。
果実の向きを少しずつ変える「玉直し」を行いましょう。
果実の下へマットやわらを敷く
スイカの実がソフトボールほどの大きさになったら、地面へ直接触れないようにします。
果実の下へ、次のような敷物を置きましょう。
- 敷きわら
- スイカ用マット
- 穴の開いたトレー
- 通気性のよい果実台
何も敷かずに土へ置いていると、雨の後に果実の下だけ湿った状態が続きます。
果皮に傷がある場合は、そこから腐敗が進む可能性があります。ナメクジやダンゴムシなどが集まりやすくなることもあります。
敷物を入れるときは、果実を持ち上げすぎないように注意してください。
片手で底を少し浮かせ、もう片方の手で敷物を差し込みます。
敷物の下に水がたまっていないか、雨の後に確認しましょう。
収穫10日ほど前に向きを整える
玉直しは、果実全体へ光を当て、着色の偏りを少なくするために行います。
ただし、果実を頻繁に回すと果柄やつるを傷めるため、必要以上に動かしてはいけません。
収穫予定日の10日ほど前を目安に、地面へ接していた面を少し横へ向けます。
一度に180度回転させるのではなく、果柄がねじれない範囲でゆっくり動かしましょう。
つるにつながっている方向を確認し、抵抗を感じたらそれ以上動かさないでください。
それまで地面側にあった白い部分は、急な直射日光に弱い状態です。
向きを変えた後は、葉やわらで軽く覆い、徐々に光へ慣らしましょう。
空中栽培では、地這い栽培のような玉直しは基本的に必要ありません。
ただし、ネットのひもが果皮へ食い込んでいないか確認し、果実の重さが均等に分散するように調整してください。
カラスや動物からスイカを守る方法
収穫が近づいたスイカは、カラス、ハクビシン、アライグマ、タヌキなどに狙われることがあります。
一晩で食べられる場合もあるため、果実が大きくなり始めたら早めに対策を行いましょう。
防鳥ネットやかごで果実を保護する
カラス対策には、防鳥ネットで栽培場所全体を覆う方法が有効です。
ネットは果実へ直接密着させず、支柱を使って少し離して張ります。
ネットが果実に触れていると、外側からくちばしが届く可能性があります。
果実の数が少ない場合は、次のようなものを逆さまにして果実を覆う方法もあります。
- 収穫かご
- 金属製の網かご
- 丈夫なコンテナ
- ワイヤーネット
風で飛ばされないように固定し、つるを挟まないよう注意してください。
水切りネットや薄い袋だけでは、カラスのくちばしや動物の爪を防げない場合があります。
光るテープや模型は、最初は警戒されても、時間がたつと慣れられることがあります。
防鳥ネットやかごなど、物理的に果実へ近づけない方法を中心にしましょう。
足跡や食害があれば対策を強化する
畑の周囲に足跡、ふん、掘り返した跡がある場合は、すでに動物が訪れている可能性があります。
果実が被害を受けていなくても、収穫時期を覚えて再び来ることがあります。
ハクビシンやアライグマなどは、ネットを持ち上げたり、弱い部分を破ったりすることがあります。
防鳥ネットだけで侵入を防げない場合は、丈夫な金網や電気柵などを検討しましょう。
電気柵を使用する場合は、製品の説明や地域のルールに従い、安全に設置してください。
食害を受けた果実は、傷口の周囲を切れば必ず食べられるとは限りません。
動物の唾液や土が付着している可能性があるため、無理に食べないほうが安心です。
割れた果実や腐った果実を畑へ放置すると、動物や虫を呼び寄せます。見つけたら早めに片付けましょう。
スイカの収穫でよくある失敗
収穫時期を見誤ると、外見は立派でも果肉の色が薄かったり、熟しすぎて食感が悪くなったりします。
失敗の原因を確認し、同じ株に残っている果実の収穫へ生かしましょう。
収穫が早いと果肉が白く甘みが少ない
収穫したスイカを切ったとき、次のような状態なら早採りの可能性があります。
- 果肉の色が薄い
- 皮に近い白い部分が厚い
- 種が白い
- 甘みが弱い
- 食感が硬い
果実の大きさだけで判断した場合や、巻きひげが枯れたことだけを見て採った場合に起こりやすい失敗です。
スイカは収穫後に追熟しないため、切った実を置いても甘さが大きく増えることは期待できません。
同じ株に残っている果実がある場合は、収穫を数日から1週間ほど遅らせます。
巻きひげ、肩の張り、果皮の光沢、花落ち部分も観察し、複数の変化がそろってから収穫しましょう。
早採りした果実も、傷みや異臭がなく食べられる状態であれば、次のような料理へ利用できます。
- ジュース
- シャーベット
- フルーツポンチ
- ゼリー
- スムージー
翌年の栽培では、人工授粉を行った日に必ず札を付けましょう。
札が外れる可能性もあるため、スマートフォンのカレンダーや写真にも記録しておくと安心です。
収穫が遅いと食感が悪くなることがある
収穫を遅らせすぎると、果肉がやわらかくなり、シャリッとした食感が弱くなることがあります。
中心部が崩れたようになったり、種の周囲に空洞ができたりする場合もあります。
甘くなるまで待とうとして、品種の収穫目安を大幅に過ぎるのは避けましょう。
次のような状態が見られる場合は、内部が傷んでいる可能性があります。
- 発酵したようなにおいがする
- 果皮を押すとやわらかい
- 果皮から汁が出ている
- 切ったときに変色している
- カビが見られる
異臭、変色、カビがある場合は食べないでください。
最適な収穫時期を知るには、品種ごとの目安日数を守りながら、同じ株の果実を一つ試し採りする方法もあります。
一つ目の状態を確認し、残りを数日単位で調整すると、その年の気候に合った採り頃をつかみやすくなります。
スイカの収穫に関するよくある質問
収穫予定日になっても巻きひげが枯れない場合はどうする?
受粉から品種の目安日数が経過しても、果実近くの巻きひげが緑色のまま残ることがあります。
巻きひげの変化は、天候や株の状態によって異なるため、枯れないからといって必ず未熟とは限りません。
まず、苗のラベルや種袋を確認し、その品種の標準的な収穫日数を確かめましょう。
受粉日の記録が正確で、目安日数を満たしている場合は、次の部分も確認してください。
- 果実の肩が横へ張っている
- 果皮に光沢がある
- 表面の産毛が少ない
- 花落ち部分のへこみが深い
- たたいた音が低くなっている
葉やつるが非常に元気な株では、巻きひげも長く緑色を保つ場合があります。
反対に、乾燥や病気で早く枯れることもあるため、巻きひげだけを絶対的な基準にしないことが大切です。
収穫前は水やりを完全に止める?
スイカの甘みを高める目的で、収穫前に水やりを減らす方法があります。
しかし、家庭菜園で水を完全に止めると、株が急激に乾燥し、その後の雨や水やりで裂果する危険があります。
地植えでは、根が広く深く伸びているため、通常の天候なら頻繁な水やりは必要ありません。
晴天と乾燥が長く続き、葉が朝からしおれている場合は、株元へゆっくり水を与えます。
プランター栽培は土の量が限られるため、真夏に水を完全に止めると、葉やつるまで枯れる可能性があります。
土の表面だけでなく、指を入れて内部の湿り具合を確認し、乾いていれば朝に水を与えましょう。
収穫直前に大量の水を与えるのは避けてください。
極端に乾燥させた後、一度に多くの水を与えるのではなく、生育期間を通して乾湿差を小さくすることが重要です。
巻きひげだけで収穫を決めてもよい?
巻きひげだけで収穫を決めるのはおすすめできません。
高温、乾燥、つるの傷み、病気などによって、果実が未熟でも巻きひげが枯れることがあります。
受粉日、果皮の光沢、肩の張り、花落ち部分、たたいた音などを組み合わせて判断しましょう。
たたいた音だけで完熟を見分けられる?
たたいた音だけで完熟を見分けるのは難しいでしょう。
音は、品種、果実の大きさ、皮の厚さ、持ち方によって変わります。
受粉日や見た目の変化を確認したうえで、最後の補助的な判断材料として使うのがおすすめです。
収穫したスイカは何日置けば甘くなる?
スイカは収穫後に追熟しないため、置いても甘みが大きく増えることはありません。
早採りを避け、畑で十分に成熟させてから収穫することが重要です。
スイカの収穫時期と見分け方まとめ
スイカの収穫時期は、人工授粉を行った日から計算する方法が基本です。
一般的な目安は、次のとおりです。
| 種類 | 収穫時期の目安 |
|---|---|
| 小玉スイカ | 受粉後35~40日前後 |
| 大玉スイカ | 受粉後40~50日前後 |
ただし、実際の成熟日数は品種や天候によって異なります。
収穫予定日が近づいたら、果実近くの巻きひげ、肩の張り、果皮の光沢、花落ち部分などを確認しましょう。
たたいた音だけで判断するのは難しいため、複数の変化を組み合わせることが大切です。
スイカが甘くならない主な原因には、早採り、日照不足、葉の切りすぎ、肥料の与えすぎ、果実の付けすぎなどがあります。
また、乾燥後の大雨や急な水やりは裂果を招くため、極端な乾湿差を作らないようにしましょう。
収穫日を正確に管理するには、人工授粉した日に品種名と日付を書いた札を付け、スマートフォンの写真やカレンダーにも記録しておく方法がおすすめです。
スイカは収穫後に追熟しません。
焦って早採りせず、畑で十分に成熟させてから、食べ頃のスイカを収穫しましょう。
